それを「病気」とは言わない

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090208-00000068-san-soci
僕は「うつ病」なんて病気はないと思っている。現代医学で手に負えない精神的な弱みを全部まとめてそういう総称をつけただけで、断じて病気なんかではないと思う。そもそも人の心の中を知ることが出来る人間なんて誰一人としていないわけだし、話を聞いてその闇の中の一部を照らしただけで、すぐにその証言から病気だ、と決めてしまうのはあまりにも安直すぎる。それだから今回のような詐欺が起こる。

「数人でチェックする総合病院に比べ、一般的に開業医はチェックが甘いとされる。病院の競争激化で患者に迎合し、すぐに診断書を書いてしまう医師もいる」と医師側の事情を話す。

このコメントから精神科医はビジネスでしかないと思った。生活していかなければならないのは勿論そうだが、今回はその姿勢が如実に出た形となってしまったんだろう。つまり、もし認定しなかったら他の病院にも行って診察を受けて患者を取られてしまう、という感情がある、と考える。それがあるから、いわゆるグレーゾーン、ないしその真偽を熟考せずに認定をしてしまうんだろう。

精神科医からは「詐病を見抜くのは難しい」との本音も聞かれ

いっそのこと病気として扱うのをやめたほうが良い。薬として処方されているものも、飲み続ければ症状が必ずよくなる、というわけではない。大事なのは薬ではなく対話であって、人の心を薬で一時的に良くしようなんていうのは、それこそ麻薬や覚せい剤との相違がなくなってきてしまう。

ほとんどの人間は生活を、人生を不安に思っている。その度合いの違いだけで病気だ、それは違う、という線引きは出来ないはず。初期症状に自殺の危険があるからすぐに認定しなければならない、なんて言っていたらそのうち「一億総うつ」の時代が来てもおかしくはない。